- 2014年2月4日
携帯型業務用無線機のデジタル化を実現し、クリアな音声で通話が可能
一般業務用無線/簡易無線 デジタル携帯型無線機
「TCP-D143/TCP-D243/TCP-D343」シリーズを新発売
株式会社JVCケンウッドは、ケンウッドブランドより、デジタルならではの高い通話品質とともに、使いやすさと業務用としての堅牢性・安全性を実現した150MHz、400MHz、360MHz帯対応の一般業務用無線/簡易無線 デジタル携帯型無線機「TCP-D143/TCP-D243/TCP-D343」シリーズを3月上旬より順次発売いたします。
品名 | 型番 | 希望小売価格 | 発売時期 |
---|---|---|---|
VHFデジタル携帯型一般業務用無線電話装置(150MHz帯) | TCP-D143SR | オープン価格 | 3月上旬 |
VHFデジタル携帯型簡易無線電話装置 | TCP-D143CR | ||
UHFデジタル携帯型一般業務用無線電話装置(400MHz帯) | TCP-D243SR | ||
UHFデジタル携帯型簡易無線電話装置 | TCP-D243CR | ||
UHFデジタル携帯型一般業務用無線電話装置(360MHz帯) | TCP-D343SR | 8月上旬 |
「TCP-D143SR/CR」
「TCP-D243SR/CR」
「TCP-D343SR」
●企画背景と製品の概要
業務用無線機には、複数の使用者へ一斉に通話ができるといった携帯電話にはない即時性があり、幅広い業種・職種で安定した需要があります。その一方、従来のアナログ業務用無線機では、相手の声が雑音で聞き取りにくい、距離が離れると聞き取りづらくなるといった課題がありました。
そこで今回当社は、デジタル方式に対応した携帯型の一般業務用無線機/簡易無線機「TCP-D143/TCP-D243/TCP-D343」シリーズを発売します。本シリーズは「狭帯域デジタル通信方式」の標準規格「ARIB STD-T102(SCPC/4値FSK方式)」および、「デジタル簡易無線局の無線設備」の標準規格「ARIB STD-T98」に準拠したデジタル方式を採用。デジタル方式ならではの高い通話品質で、アナログ方式に比べ、ノイズの少ない明瞭な音声通話が可能です。また、デジタル/アナログのデュアルモードに対応(簡易無線「TCP-D243CR」はデジタルのみ)し、予算に応じたデジタル方式への段階的な移行に、柔軟に対応します。
●「TCP-D143/TCP-D243/TCP-D343」シリーズの主な特長
1.デジタル方式ならではの高い通話品質を実現
1)残留ノイズのないデジタル通話が可能
デジタル無線機には、アナログ無線機特有の残留ノイズがないため、クリアな音声で通話が可能です。
2)遠くにいる相手の声も明瞭で聞き取りやすいデジタル通話
アナログ無線機のように、通話距離が離れ受信信号強度が弱まるにつれて相手の音声が聞き取りづらくなることがなく、一定の距離までは遠近にかかわらず明瞭に聞き取れます。
※図はイメージです
3)DSP内部処理の最適化により音声は高音質に、遅延を大幅に抑制
当社のオーディオメーカーとしての先進技術を生かし、高音質設計にこだわり、AMBE+2™ボコーダーを搭載したDSPを採用。また、DSP内部処理の最適化により、デジタル音声特有の「遅延」を大幅に抑制します。
4)当社独自のマイク取り付け構造により、雑音を抑制
マイクをスピーカーの背面に設置した当社独自のマイク取り付け構造により、手のこすれ音や風切り音などの不快なノイズを抑制します。
5)使用環境に合わせた音質調整機能を搭載
オーディオイコライザー、送受信のオートボリューム/ノイズ除去機能などにより、騒音が大きい現場などの使用環境に合わせた音質設定が可能です。
6)第三者に通話を聞き取られない秘話機能(デジタルモード時のみ)
16bit(32,767通り)のデジタル暗号処理で高い秘話性を実現しています。
7)ノイズキャンセル機能付スピーカーマイクロホン(オプション)に対応
オプションのノイズキャンセル機能付スピーカーマイクロホン「KMC-52」を使用することにより、スピーカーマイクロホン内蔵のDSP処理で周囲のノイズを大幅に低減し、騒音環境でも快適な通話を実現します。
2.使いやすさと業務用としての高い堅牢性を実現
1)防塵・防水性能「IP54/55/67」の実現に加えて、米軍用規格「MIL-STD810C/D/E/F」の12項目にも適合
当社独自の二重構造パネルを採用することで、液晶をしっかり保護し、衝撃やねじれに強い優れた耐久性を持ち、ぬかるみ、砂塵、悪天候など、過酷な現場での使用に対応するトップクラスの防塵・防水性能「IP54/55/67」を実現。さらに、米軍用規格「MIL-STD810C/D/E/F」の12項目にも適合します。
<二重構造パネル>
<IP6_防塵形>
<IP_5防墳形>
<IP_7防浸形>
2)暗いところでも見やすいバックライト付液晶画面・操作キーを採用
液晶画面と前面の操作キーにはバックライトを搭載し、夜間での操作性を向上させました。また、画面はフルドットLCDの採用により、読みやすい全角7文字までの日本語表示に対応しています。
3)本体2年保証を実現
高い堅牢性を備えた本体は、2年保証を実現しました。
3.現場の安全管理と業務効率をサポートする各種機能(オプション対応)
1)利用者の動きを見守るモーションセンサーを搭載
モーションセンサーを搭載し、無線機の傾きや振動の状態を検出して利用者の緊急事態を発報。不慮のトラブルをいち早く他の利用者に知らせます。
2)利用者の安否を音で確認するローンワーカー機能を搭載
定期的に鳴る呼び出し音で利用者の安否を確認可能です。呼び出し音を利用者が止められない状況を感知し、緊急事態を発報します。
3)GPSマイクロホンによる位置管理が可能
オプションのGPS機能内蔵スピーカーマイクロホン「KMC-47GPS」を組合せ、当社独自のGPS位置情報管理システム「LocaMotion(ロケモーション)」の活用が可能です。
4)選択呼出しが可能なセレコール機能を搭載
グループ/一斉/個別単位で、必要に応じて呼出し相手を選択可能です。
●「TCP-D143/TCP-D243/TCP-D343」シリーズの主な定格
用途 |
簡易無線機 |
一般業務用無線機 |
||||
---|---|---|---|---|---|---|
型番 |
TCP-D143CR |
TCP-D243CR |
TCP-D143SR |
TCP-D243SR |
TCP-D343SR |
|
周波数範囲 |
デジタル |
VHF帯28ch |
UHF帯65ch |
142〜162.0375MHz |
400〜470MHz |
335.4〜400MHz |
アナログ |
VHF帯9ch |
− |
||||
変調方式 |
デジタル |
4値FSK |
||||
アナログ |
FM |
− |
FM |
|||
電波型式 |
デジタル |
F1C、F1D、F1E、F1F |
||||
アナログ |
F3E、F2D |
− |
F3E、F2D |
|||
送信出力 |
5W/1W |
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電源電圧変調方式 |
電池端子:DC7.4V±10% |
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使用時間の目安(Typ値) |
7時間以上(「KNB-62L」使用時)/11時間以上(「KNB-57L」使用時) |
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外形寸法(突起物含まず) |
幅56×高さ103.8×奥行き32.2(「KNB-62L」使用時)/33.2(「KNB-57L」使用時)mm |
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外形寸法(突起物含む) |
幅59.8×高さ122.3×奥行き37.3(「KNB-62L」使用時)/38.3(「KNB-57L」使用時)mm |
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質量 |
約259g(「KNB-62L」使用時)/約291g(「KNB-57L」使用時) |
※本機の基本性能及びIP_7の防水性能を維持するために、保証期間終了後は年に一度の定期点検(有償)をお勧めします。
※本機の防水性能は、弊社指定オプションの「アンテナ」と「リチウムイオンバッテリー」「スピーカーマイクロホンKMC-42WまたはKMC-52」を無線機本体に装着する事により、真水環境にてのみIP_7を保証します。塩水がかかる環境でのご使用は無線機の腐食の原因になり、防水性能を保証するものではありません。
※現在お使いのUHF帯簡易無線がアナログ無線機の場合、電波法によりアナログUHF帯簡易無線の使用期限は平成34年11月30日までとなります。
●商標について
●AMBEはDigital Voice Systems, Inc.の登録商標です。●LocaMotionは株式会社JVCケンウッドの登録商標です。●その他、記載されている会社名、製品名は各社の商標または登録商標です。
本件に関するお問い合わせ先
- 【報道関係窓口】
- 株式会社JVCケンウッド ブランド戦略推進統括部
TEL:045-444-5310 〒221-0022 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番地 - 【お客様窓口】
- 株式会社JVCケンウッド プロフェッショナル&ヘルスケア事業部
プロフェッショナルシステムマーケティング統括部 無線システム営業部
東日本: TEL:045-443-3122 FAX:045-443-3127 〒221-0022 横浜市神奈川区守屋町3-12
西日本: TEL:06-6390-8032 FAX:06-6390-8023 〒532-0027 大阪市淀川区田川2-4-28
<本資料の内容は報道発表時のものです。最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。>
- ※株式会社JVCケンウッド、日本ビクター株式会社、株式会社ケンウッド、J&Kカーエレクトロニクス株式会社の4社は2011年10月1日をもって合併し、株式会社JVCケンウッドとなりました。