ニュースリリース

Windows Automotive^®*をOSに搭載した市販向け
次世代ネットワークカーマルチメディアシステムを商品化！
使いやすいナビゲーション機能とエンターテイメント機能の両立が福祉業界のニーズにマッチ
第一世代機「HDM-777」の販売契約を高齢者福祉施設を中心に幅広い販路を持つグラファージ（株）と締結

*	Windows、Windows Automotiveは、米国Microsoft Corporationの米国及びその他の国における登録商標または商標です。
*	Windowsの正式名称は、Microsoft Windows Operating Systemです。

★概要 株式会社ケンウッド（社長：河原 春郎、本社：東京都八王子市）は、主力のカーエレクトロニクス事業で、戦略投資による昨年来の独自開発により、OSにWindows Automotive®を搭載した「次世代ネットワーキング」を統合コンセプトとする新しい市販向けカーマルチメディアシステムを商品化しました。 この第一世代機にあたる「HDM-777」モデルの商品化を完了し、高齢者福祉施設を中心に幅広い販路をもつグラファージ株式会社様と販売契約を締結しましたので、お知らせします。 この新カーマルチメディアシステムでは、当社のホームエレクトロニクス事業、コミュニケーションズ事業との統合コンセプトを訴求し、カーマルチメディアとパソコン、ホームオーディオなどとのネットワーキングを実現した「インテリジェントエンターテイメントシステム」を提案し、来年の前半にその第一弾を市販市場で本格展開する予定です。

★新シリーズのねらい −独自の技術開発とコア事業の融合で"Mobile & Home Multimedia System"事業を具現化へ− クルマを取り巻くデジタル＆ネットワーク技術の発展は、カーオーディオやカーナビゲーションの分野に大きな可能性をもたらしています。1980年にカーエレクトロニクス市場に参入した当社は、市販事業に軸足をおきながら、マーケットの潜在的なニーズを発掘するマーケティング力とそれを具現化する商品企画力、商品開発力を駆使して、世界各地で高いブランド・プレゼンスを築いてきました。 これまで他社との共同開発によるコアテクノロジーの追求を通じてカーナビゲーション、カーマルチメディア分野の拡充に注力し、ハードディスク搭載モデルに特化した商品戦略で、今年2月には先進テクノロジーと独自の高音質技術を融合して利便性とエンターテイメント性を両立したAV一体型ハードディスクカーナビゲーションシステム「シアターナビ」を提案型の新コンセプト商品として発売し、市場から絶賛をいただきました。 今回発表する新カーマルチメディアシステムは、カーナビゲーション／カーマルチメディア市場のターゲットを市販の主戦場であるミドルクラスに拡大するための戦略モデルでもあり、2年越しの大規模開発プロジェクトを展開し、長年培ってきた独自技術を具現化することによって自社ナビシステムのコアを商品化したものです。 今後は、カー、ホーム、無線の3つのコアビジネスを併せもつ唯一の専業メーカーとして、この3つのコア事業の統合コンセプトの訴求を一段と進めながら、カーマルチメディアシステム、ポータブルオーディオあるいはホームオーディオ、パソコンとのネットワーキングによる新しい「インテリジェントエンターテイメントシステム」を提案していきます。

★新シリーズのコンセプト −次世代ネットワークによる高音質＆高操作性カーマルチメディアシステム− デジタル＆ネットワーク技術の発展により、カーエレクトロニクスにおいても車外の情報ネットワークやホームサーバーと接続することで、様々なエンターテイメント情報やサービスに、リアルタイムでアクセスできる環境が具現化するほか、携帯デジタルオーディオプレーヤーとパソコンの接続に代表される汎用インターフェイスを用いてパソコンとホームエレクトロニクス、あるいはカーエレクトロニクスのネットワーキングを実現することで、これまでにない新しいエンターテイメントを目指します。 今回の新カーマルチメディアシステムは、高速レスポンス・高い地図データ保存能力など、ナビゲーション機能がもっとも優れたHDDカーナビゲーションをプラットフォームとして、「シアターナビ」で先鞭をつけた当社が、長年培ってきた高品位な音響技術を活かしてAudio／Visualの統合マルチメディア空間を、クルマのキャビンに実現するとともに、当社がこれまで重視してきたユーザーインターフェースをさらに進化させて高い操作性を実現するものです。さらにはネットワークを介したパソコンやウェブサイトへのアクセス、ホームオーディオやポータブルオーディオなどとのネットワーキングによる高いエンターテイメント性の実現を目指します。

★第一世代機は本格導入に先駆け特定ユーザー向け −高齢者福祉施設などを中心に幅広い販路をもつグラファージ株式会社様と販売契約を締結− ＜HDD/DVDツインドライブナビゲーションシステム「HDM-777」＞ 当社カーナビゲーションシステム「HDM-777」は、HDDナビとしての高いナビゲーション機能と、DVDとのツインドライブによる高いエンターテイメント性を実現しています。 一方、グラファージ株式会社様の顧客は、高齢者福祉施設車両における送迎時の高いナビ機能と、後部座席におけるエンターテイメント機能を強く求めており、その結果グラファージ株式会社様と「HDM-777」の販売契約を締結しました。 　同社は、全国37、000個所の高齢者福祉施設などに幅広い販路を持っており、高齢者福祉施設が所有する福祉車両などに「HDM-777」を取り付けることで、送迎時におけるドライバーの負担軽減やテレビ、DVDによる車内コミュニケーションの向上など同社の企業ビジョンである「笑いのあるシルバーライフを創造します。」の一翼を担います。

【グラファージ株式会社様の会社概要】 会社名：   グラファージ株式会社 設立：   1990年12月15日 資本金：   6,700万円 事業内容：   高齢者福祉施設/職員、利用者の介護予防向け通信販売、ネット販売 在宅高齢者/介助者の介護予防向け、通信販売、ネット販売 FAX・インターネットを活用した介護関連情報の提供 高齢者福祉施設の介護予防向け商品の企画・製造 介護及び介助に関わるエンターテイメントの企画・提供 代表取締役社長：   吉田篤司 所在地：   〒170-0013　東京都豊島区東池袋1-25-14アルファビル2F TEL：03-3987-1241　FAX：03-3987-1244

★製品の概要 「HDM-777」は、ハードディスクドライブ（以下HDD）による高いナビゲーション機能と、DVDドライブによるエンターテイメント機能を両立したカーマルチメディアシステムです。大容量20GB HDDとDVDドライブを独立で搭載しているので、後部座席でDVDを楽しみながら、地図ディスクの入れ替えなしで目的地の変更も簡単で素早く行うことが可能です。 　また、7V型タッチパネルTVモニター加えて、検索などの操作に便利な大型アイコンを採用。検索操作においても、ドライブ中のトラブルや緊急時に最寄りの警察や病院など役立つ情報を素早く表示する「『困った時に！』アイコン」の採用など高い機能性を誇ります。

★製品の主な特長 車載情報端末向けソフトウェアプラットフォーム「Windows Automotive®」を採用 OSに車載情報端末向けソフトウェアプラットフォーム「Windows Automotive®」を搭載しているため、インターネット接続による様々な情報の取得や、ホームサーバーとの接続などが可能となります。これらを用いて「次世代ネットワーク」の開発を展開していきます。 大容量20GB HDDとDVDドライブを独立して搭載 ナビの根幹には大容量20GB HDDを搭載。DVD-ROMの2倍以上の大容量データ領域には、日本全国の詳細地図や約3,000万件の訪問宅住所、および電話番号をはじめとする膨大な検索用データなどを収録しています。 また、「HDM-777」には、DVDドライブも搭載しており、DVDはもちろんCDの再生も可能です。HDDとDVDドライブはそれぞれ独立で搭載されているので、後部座席でDVDを楽しみながら地図ディスクの入れ替えなしで目的地の変更も簡単で素早く行うことが可能です。 7V型タッチパネルTVモニター＆操作性に優れた独立ハードキーを採用 7V型の大型TVモニターに、検索などの操作を簡単で直感的に行えるタッチパネルタイプを採用しました。また、そのモニターの左右には、そのボタンを押すだけで「TV」「DVD（CD）」「NAVI現在地」に切り替えることが出来るソース独立のハードキーと、ボリュームキーなどを設けました。これによって誰もが直感的に操作が出来るという意味で、ケンウッドが一貫して掲げてきた「ストレスフリーの実現」というコンセプトに合致したユーザーフレンドリーなキー操作性を実現しました。 直感的な操作が可能な、見やすくて使いやすい大型アイコンを採用 タッチパネルで使いやすくしただけでは、本当の使いやすさとは言えません。ユーザーが操作をするには実際は、その画面を「見て」「触って」操作していくことになります。つまりそのGUI（Graphic　User　Interface）がわかりにくく扱いにくければ、あまり意味がないものとなってしまいます。 HDM-777は長年に渡るこのタッチパネルとGUIのノウハウを最大限に活かしながらも、更に今回はそのアイコンを親しみの感じることが出来るテイストに仕上げることで、一層の見やすさと使いやすさを実現しています。 メモリ登録で「行きたい場所リスト」の作成が可能 テレビや雑誌などで紹介されたお店や観光スポットなど、気になる場所を電話番号で検索し、メモリ登録することで「行きたい場所リスト」の作成が可能です。いつでもワンタッチで行き先を選べるので、経路などの登録にとても便利です。 困った時もおまかせの「『困った時に！』アイコン」 ドライブ中のトラブルや緊急時、最寄りの警察や病院など役立つ情報を素早く表示します。長距離ドライブ中によくあるトイレなどの問題も安心です。 交差点拡大3D表示 ルート案内中に、曲がるべき交差点の約300m手前に近づくと、大きく立体的に表示して音声で案内する「交差点拡大3D表示」を採用しました。 渋滞情報を素早くキャッチ 渋滞情報をキャッチして音声と映像の両方でお知らせします。ドライバーを渋滞のイライラから解消します。 DVDレコーダーで主流となっている4メディアに対応 DVD-R/RWのみならず、DVD+R/RWにも対応*、市販のDVDソフトのみならず、急速に普及している家庭用DVDレコーダーで記録したディスクやCD/CD-R/RW等々、多彩なディスクを再生することが可能です。もちろんCD-R/RWに記録したMP3やWMAの再生も可能です。 * DVD-R/RW、DVD+R/RW ともDVDビデオフォーマットで記録されたディスクのみに対応可能

★今後の方針 前記第1世代機をさらに進化させ、近く商品化を計画中のポータブルHDDオーディオなど、パソコンとの統合ネットワークによる音楽や地図情報、その他情報の統合マネージ、音声合成などの新技術の導入など、次々に新しい提案を市販市場に展開していきたいと考えています。