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ニュースリリース

<新製品案内>


HF帯送信出力200Wと大型固定機並みの操作性を実現した
コンパクトHF/50MHzオールモードアマチュア無線機TS-480HX登場。
オートアンテナチューナー内蔵の送信出力100W/50W/10W各機種も発売*1

AF DSP標準搭載などDX’erの期待を裏切らない性能/操作性と机上や車内*2がスッキリまとまるコンパクトサイズを両立させて遠距離運用を強力にサポート。

*1  本商品シリーズはアマチュア無線機器ですので総務省のアマチュア無線局免許が必要です。
*2  移動運用の場合は電波法で送信出力50W以下と定められています。

株式会社 ケンウッド(社長:河原 春郎、本社:東京都八王子市)は、本格的な固定運用から移動運用までをサポートするHF/50MHzオールモードアマチュア無線機として、コンパクトな筐体に当社の技術を凝縮し送信出力200W(50MHz:100W)を実現したTS-480HX、同サイズでアンテナチューナー内蔵のTS-480SAT(送信出力100W)、TS-480DAT(同50W)、TS-480VAT(同10W、50MHz:20W)を12月上旬より発売いたします。


★企画背景

HFコンパクト機というコンセプトは1992年ケンウッドのTS-50にはじまり、今ではアマチュア無線には欠かせない分野となりました。現在のHFコンパクト機は多バンド化へ進化していますが、ケンウッドは新しい思想でTS-480を開発いたしました。
HF帯というのはVHF/UHF帯とは違い、無線機の性能、機能が充実していなければ十分なDX運用を楽しむことができません。そこでTS-480シリーズのコンセプトは単なるHFコンパクトモービル機ではなくTS-50ラインとも異なり、HF DXにふさわしい性能と機能を持ったまったく新しいタイプの高性能コンパクト機です。
アマチュア無線で世界初*の13.8V駆動によるHF帯送信出力200Wを実現したTS-480HX、このクラスで世界初*となる1.9MHzから50MHzまで動作可能なアンテナチューナーを内蔵した送信出力100WのTS-480SATと50W/TS-480DAT、10W(50MHz:20W)/TS-480VATの4機種をラインナップします。
各モデルは1.8MHzから50MHzに特化し、基本性能を重視。ダイナミックレンジはTS-950と同等レベル性能を達成し標準装備のAF DSPと共に妥協を許さない受信性能の実現しています。またコントロールパネルは使いたい機能がすぐ呼び出せる十分な操作性を確保し、移動から固定運用まで幅広いHF DX運用を強力にバックアップします。

アマチュア無線用コンパクトサイズトランシーバーにて世界初(2003年11月6日現在、当社調べ)


品名 型番 希望小売価格 発売時期 当初月産台数
HF/50MHzオールモードトランシーバー TS-480HX (200W) *1 168,000円 12月上旬 450台
TS-480SAT (100W) 158,000円
TS-480DAT (50W) 158,000円
TS-480VAT (10W) *2 158,000円
*1  50MHzは100W
*2  50MHzは20W


TS480J
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★製品の特長

  1. ツインファイナルによる200W送信出力(TS-480HX)

    200Wモデル TS-480HX(50MHz帯は100W)は独立した100Wファイナル部をツインで搭載し、100W+100Wによって200Wという出力を得ています。そして小型化に最も重要な冷却装置はアルミダイキャストシャーシとツインファンによる強力なクーリングを行っています。これにより30分間の連続送信でもパワーダウンしないヘビーデューティー設計です。

  2. アンテナチューナー内蔵 (TS-480SAT/DAT/VAT)

    1.8〜54MHzまでのアマチュアバンドをカバーし、クイックなバンドチェンジができるプリセットタイプのオートマチックアンテナチューナを内蔵。TS-480SATの送信出力はHF/50MHz帯共に最大100W実現しています。(TS-480DATは50W、TS-480VATはHF帯10W、50MHz帯20Wです。)

  3. 優れた操作性

    コントロールパネルは完全分離型を採用したことにより、本体サイズに制約を受けない大きさで従来の固定機と変わらない優れた操作性を確保しています。そして、大型のアンバー色LCDを採用、テンキーを含むHF運用に必要な34個ものキーを配置し、操作キーはイルミネーション対応で見やすいホワイト色で視認性を確保しています。また、コントロールパネルは付属の4mケーブルにより本体から離して設置が可能。さらにこのパネル背面には最大出力2Wのφ6.6cm大口径スピーカーを搭載しました。これらによりセッティングの自由度を格段にアップしています。そしてパネルスタンドは、固定運用向けと車載向けの2種類を付属しました。コントロールパネルはいずれも好みの角度に可変でき、ワンタッチに脱着可能です。

  4. AF DSP

    16bitDSPチップを搭載し32bitデータ処理と等価な倍精度演算と100MHz高速クロックの対応、16bit分解度のA/D, D/Aコンバータ搭載で、高性能な混信除去、高音質の受信、送信品質などアナログ機とは一線を画した性能を発揮します。
    モービル運用でのノイズ除去に効果がある新開発のデジタルノイズリミッタをはじめ、ビートキャンセル、ノイズリダクション、送信/受信イコライザー、スロープチューン/WIDTH、スピーチプロセッサ、CWオートチューン機能といった機能を実現しています。

  5. 500kHzから60MHz連続受信 / 送信出力5Wまで連続可変

    SSB/CW/FSK/FM/AMのオールモードにて500kHzから60MHzの連続受信(VFOは30kHzから動作)に対応し、J-FETを4本採用したクワッドミキサーにてTS-950クラスのダイナミックレンジを実現しました。
    送信は1.8MHzから50MHzの各アマチュアバンドをカバーし、TS-480HXを含むすべてのモデルにおいて送信パワーの連続可変が可能で、QRP運用可能な最少パワー5Wに対応しました。

  6. 多彩な外部端子

    二系統アンテナ入力に対応した2つアンテナ端子を装備、リニアアンプ用REMOTE端子、RTTY用DATA端子、パドル用端子、KEY端子、パソコン接続用RS-232C端子、外部スピーカー、ヘッドフォン端子を装備しています。

  7. 遠隔操作も可能なパソコンコントロール

    無線機のコントロールソフト「ARCP-480」(Windows98/me/2000/XP対応)を使用し、シリアルケーブル接続したパソコンからTS-480をコントロールできます。また、VoIP(インターネットを利用した音声通話)に対応した無線機のホストソフト「ARHP-10」(Windows2000/XPに対応)により離れた場所に設置したTS-480をインターネットもしくはLAN経由にて遠隔操作をすることができます。
    注)アマチュア無線局のインターネットを使用した遠隔運用認可は2004年1月13日から施行されます。

  8. 充実したオプション

    新たに3種類のオプションのIFフィルターを開発し、同時に2個搭載可能です。0.5ppmの周波数安定度を実現させるTCXO、受信音の録音/再生と音声ガイドアナウンスの二つの機能をあわせ持ったボイスガイド&ストレージユニット等、さらなる本格的なHF固定運用も可能となっています。

  9. その他

    (1)メモリーネーム対応の最大100チャンネルメモリー搭載
    (2)CWフルブレークイン対応
    (3)SSBモードでのCW自動送信機能装備
    (4)PSK31運用をサポート
    (5)3chメモリー付きエレクトロニックキーヤー内蔵
    (6)ノイズブランカ搭載
    (7)RIT / XIT可変(±9.99kHz)機能装備


★ 新規オプション

品名 型番 希望小売価格
DC電源コード(7m) PG-20 4,800円
パネル延長キット(4m) PG-4Z 6,500円
温度補償型水晶発振ユニット SO-3 9,800円
ボイスガイド&ストレージユニット VGS-1 8,500円
500Hz CWフィルター YF-107C 8,000円
270Hz CWフィルター YF-107CN 9,000円
1.8kHz SSBフィルター YF-107SN 9,000円
ラジオコントロールプログラム ARCP-480 フリーソフト
ラジオホストプログラム ARHP-10 フリーソフト


★定格

    TS-480HX TS-480SAT TS-480DAT TS-480VAT



周波数範囲 160mバンド
80mバンド
40mバンド
30mバンド
20mバンド
17mバンド
15mバンド
12mバンド
10mバンド
6mバンド
1.810〜1.825MHz、1.9075〜1.9125MHz
3.5〜3.575MHz、3.747〜3.754MHz、3.791〜3.805MHz
7.0〜7.1MHz
10.1〜10.15MHz
14.0〜14.35MHz
18.068〜18.168MHz
21.0〜21.45MHz
24.89〜24.99MHz
28.0〜29.7MHz
50〜54MHz / 4630kHz
受信周波数範囲 0.5〜30MHz、50〜54MHz
電波形式 A3J(SSB), A1(CW), A3(AM), F3(FM), F1(FSK)
周波数安定度 -10〜+50℃:±5ppm以内(-20〜+60℃:±10ppm以内)
オプションSO-3装着時
周波数安定度
-10〜+50℃:±0.5ppm以内(-20〜+60℃:±1.0ppm以内)
アンテナインピーダンス 50オーム
電源電圧範囲 DC1: 13.8V±15%
DC2: 13.8V±15%*1
13.8V±15%
消費電流(送信時最大)
※受信時は1.5A以下 (無信号時)
DC1: 20.5A以下
DC2: 20.5A以下*2
20.5A以下
接地方式 マイナス接地
使用温度範囲 -20℃〜+60℃
外形寸法(突起物含まず) 本体179W×61H×258Dmm、パネル180W×75H×37Dmm
外形寸法(突起物含む) 本体179W×69.5H×278Dmm、パネル183W×75H×68Dmm
質量 本体3.2kg、パネル0.5kg


送信出力
()内はAM
HF帯 200W(50W) 100W(25W) 50W(25W) 10W(5W)
50MHz帯 100W(25W) 100W(25W) 50W(25W) 20W(5W)
変調方式 SSB:平衡変調 FM:位相変調 AM:低電力変調
最大周波数偏移 (FM) ワイド:±5kHz以下、ナロー:±2.5kHz以下
送信スプリアス HF:−50dB以下  50MHz帯:−60dB以下
搬送波抑圧比 40dB以上(SSB)
不要側波帯抑圧比 40dB以上(SSB)
送信周波数特性 400〜2600Hz:−6dB以内
マイクロホンインピーダンス 600オーム
XIT可変範囲 ±9.99kHz


受信方式 ダブルスーパーヘテロダイン(SSB/CW/AM/FSK)
トリプルスーパーヘテロダイン(FM)
中間周波数 第1IF:73.095MHz
第2IF:10.695MHz
第3IF:455kHz(FMのみ)
受信感度 SSB/CW/FSK
(S/N10dB)
12dBμ(4μV)以下(500kHz〜1.705MHz)
−14dBμ(0.2μV)以下(1.705〜24.5MHz)
−18dBμ(0.13μV)以下(24.5〜30MHz)
−18dBμ(0.13μV)以下(50〜54MHz)
AM
(S/N10dB)
30dBμ(31.6μV)以下(500kHz〜1.705MHz)
6dBμ(2μV)以下(1.705〜24.5MHz)
2dBμ(1.3μV)以下(24.5〜30MHz)
2dBμ(1.3μV)以下(50〜54MHz)
FM
(12dB SINAD)
−13dBμ(0.22μV)以下(28〜30MHz)
−13dBμ(0.22μV)以下(50〜54MHz)
スケルチ感度 SSB/CW/FSK/AM 18μV (25dBμ)以下(0.5〜1.705MHz)
1.8μV (5dBμ)以下(1.8〜30MHz)
1.1μV (1dBμ)以下(50〜54MHz)
FM 0.2μV (-14dBμ)以下(28〜30MHz)
0.2μV (-14dBμ)以下(50〜54MHz)
イメージ妨害比 70dB以上
中間周波数妨害比 70dB以上
選択度 SSB/CW/FSK 2.4kHz以上(-6dB)
4.4kHz以下(-60dB)
AM 5.0kHz以上(-6dB)
40kHz以下(-60dB)
FM 12.0kHz以上(-6dB)
25.0kHz以下(-50dB)
RIT可変範囲 ±9.99kHz
ビートキャンセル減衰度 40dB以上(1kHz)
低周波出力 2.0W以上(8オーム、10%歪)

*1  DC1とDC2の電圧差は±1V以内です。
*2  TS-480HXは20.5A以上の2つの電源、もしくは41.0A以上 (20.5+20.5)の電源が必要です。



本件に関するお問い合わせ先

お客様窓口: ケンウッドカスタマーサポートセンター TEL:045(933)5133
報道・出版窓口: 経営戦略統括部 宣伝・ブランド室
笠原、久保田
TEL:0426(46)6733
FAX:0426(46)6729
  E-mail: pr.qa@pr.kenwood.co.jp

製品ポジやカタログ、撮影用製品貸出のお申し込みは下記へお願い致します。

経営戦略統括部 宣伝・ブランド室 TEL:0426(46)6733
FAX:0426(46)6729

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Updated 2003/10/09 (C) 2001 KENWOOD Corporation