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ニュースリリース

<お知らせ>


米デジタル音声放送受信機
米国のアイビクイティ社と開発契約を締結
2003年、放送開始時に受信機発売へ

株式会社ケンウッド(社長:中野 宏、本社:東京渋谷)は、このほど米国のデジタル音声放送の受信機に関する開発契約を、方式提案者であるアイビクイティ社と締結しましたのでお知らせします。


★契約内容

米国iBiquity Digital Corporation:アイビクイティ社との、IBOC*方式のデジタル放送用受信機に関する契約で、主にケンウッドは同方式の受信機の開発と商品化を手がけ、アイビクイティ社はIBOC方式デジタル放送システムの開発とインフラ整備の推進を行います。

本契約に基づき、当社は欧州のDAB受信機で経験した商品化技術をベースに、2003年4月の放送開始に合わせ、IBOC方式デジタル放送受信機を米国にて発売します。

また今後、両社は共同で、民生用受信機開発、放送インフラの整備およびマーケティングに取り組み、同方式デジタル放送の早期普及を図ります。当初はハイエンドのカー用、ホーム用レシーバー中心の導入となる見込みですが、インフラ整備、復調LSIの導入に伴い全ての価格帯のレシーバーに搭載されると思われます。

受信機の普及は、放送局の導入時期、データ放送等のコンテンツにも依存するのは勿論ですが、受信機の観点からは、チューナーパックのコストと小型化、IBOC復調LSIのローコスト化にともない急速に普及するものとみています。

* IBOC:In Band On Channel


★IBOC方式デジタル放送の特長

IBOC方式は、アイビクイティ社がNAB(米放送協会)に方式提案した、既存のアナログFM/AM方式との両立が可能なデジタル放送方式で、既存のそれぞれの周波数でデジタル放送が実現できます。2003年から6都市で放送開始の予定で、将来的にはデータ放送サービスも計画されています。

DAB(欧州)、地上波デジタル放送(日本)とは異なり、新たにデジタル放送用の周波数を確保する必要がなく、インフラ整備もリピーターが不要で既存の放送局のサービスエリアを変えることなくデジタル化が可能となるものです。また米国で開始されている衛星デジタル音声放送と較べて、地域に密着した音声あるいはデータ放送が可能で、音声放送は現在のアナログ放送と同様に無料で、新たにアンテナを用意する必要も無い点が大きく異なります。

更にデータ放送は、本方式を導入する放送局にとってCM以外の新たな収入源としても期待できます。本デジタル放送方式は、来年初頭には米国でのデジタル音声放送方式としてFCCより認可される見込みです。


(会社概要) iBiquity Digital Corporation
設 立:2000年7月
住 所:メリーランド州コロンビア
社 長:ロバート・ストラブル
事業内容: FM/AMラジオ放送デジタル化技術開発およびライセンス提供


本件に関するお問い合わせ先

IR広報室 折原 TEL:03−5457−7120
FAX:03−5457−7140

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Updated 2001/10/30 (C) 2001 KENWOOD Corporation