協業開始の趣旨 　現在のオーディオ、通信、PC（パソコン）の分野を越え、ITを視野に、お互いの技術、製品開発、マーケティング等において協力していくパートナーシップを締結し、シナジー効果により新たなライフスタイルをリードしていくのが狙いです。 　近年、一般ユ−ザ−の音楽やコミュニケーションに費やす時間と、PCやメ−ルを操作する時間の切り分けが難しくなりつつあり、両アイテムの複合化はユ−ザ−にとってもメリットが大きく、ひいては両社の事業拡大に結びつくものとみています。また、商品像を想定したとき、標準化されたPCの構造に対し、カスタマイズされたオーディオや携帯電話の物作りはお互いを刺激するものがあり、さらに製品開発の効率化に加え、互いの販売チャネルも協業化のメリットも大きいものがあります。 　ケンウッド・ソーテックの協業により様々な生活シーンにおけるPCの領域拡大、新市場創造への促進が図られます。本年秋には、新しいライフスタイルを訴求した具体的商品の第1弾をリリースする予定です。 株式会社ケンウッドのメリット 　ケンウッドが長年手がけている、ホームオーディオ、カーオーディオ、ナビゲーション、携帯・通信機器は、IT時代を迎え、ボーダーレス化が進行しつつあります。特に最近のデジタル指向の商品はPCを介したオペレ−ションが望まれる方向にあり、PCユーザーとの接点を広げる新たなライフスタイル商品の提案が待たれています。 　一方、コストパフォーマンスの追求等、開発・生産・販売面において、PC業界で著しい成長のソーテック社から学ぶものも多く、今後のオーディオ・通信事業において、新たな付加価値の創造に有効な手だてになるものと考えています。 株式会社ソ−テックのメリット 　ソーテックは日本、韓国、台湾、アメリカ等のメーカーとの世界的なアライアンスと、お互いの役割分担の明確化の成功により、現在にいたっております。独立系PC専門メーカーであるソーテックは、業界にとらわれないオープンコラボレーションを標榜しており、今回の新たなパートナーシップの締結も今後の事業展開の上で重要なステップと位置付けております。ソーテックは今後のPC事業展開においてホームエンターテインメントの世界で、PCのマルチメディア化、インフォテインメント化を目指しております。その実現に必要な技術、ノウハウを数多く有し、KENWOODブランドをコンシューマー市場で成功させたケンウッドとパートナーとして協業することこそ、新次元PCへのジャンピング・ボードとして機能すると考えます。

★会社概要 株式会社　ケンウッド 代表取締役社長：酒井田　格（さかいだ　かく） 本　社：東京都渋谷区道玄坂1−14−6 設　立：1946年12月21日 資本金：22,382百万円 売上高：2,300億円（2000．3期） 従業員：2,600名 主な事業：音響機器、通信機器の製造販売等 株式会社　ソーテック 代表取締役社長：大辺　創一（おおべ　そういち） 本　社：横浜市西区みなとみらい2−2−1−1横浜ランドマークタワー内 設　立：1984年4月3日 資本金：5,264百万円 売上高：423億円（2000．3期／6ヵ月） ※10月1日から3月31日までの半年の決算 従業員：360名 主な事業：コンピューター製造販売、輸出入。インターネット電子商取引等