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ニュースリリース

<新製品案内>


自動車内の情報伝送
Bluetooth(ブルートゥース)対応
カーオーディオ・ハンズフリーシステム開発着手

ケンウッド(社長:酒井田 格,本社:東京渋谷)は, 近距離無線データ伝送技術である「ブルートゥース」を携帯電話とカーオーディオ間に応用した、ハンズフリーシステムの試作実験を完了、商品開発に着手しましたのでお知らせします。


Bluetooth

写真中の「DPX-9100MJi」は今回の実験のために使用しているもので、
市販モデルとは仕様が異なります。

※商品化については未定です。

★開発試作システム内容

現在、最新のカーオーディオにおけるハンズフリーシステムにおいては、携帯電話とカーオーディオをケーブルで接続する必要があります。今回開発に着手しましたのは、市場のワイヤレス化のニ−ズに応えるかたちで、新しい無線データ伝送技術の一つであるブルートゥースを採用し、業界で初めて車内カーオーディオへの対応を試みたものです。

試作実験したシステムは、ブルートゥースユニットを接続したハンズフリー対応のカーコンポーネント、同ユニットを接続した携帯電話、およびブルートゥースモジュール内蔵のマイクロフォンで構成し、音声データおよびメール、電話帳等のテキストデータの転送(下記参照)実験を行い、商品開発に向けての基礎技術検討が完了しました。

  • 音声データ送受信(マイク&カーオーディオ間、携帯電話&カーオーディオ間)
  • 携帯電話からのナンバーディスプレイ、メール、電話帳データ送受信
  • 音声およびメールデータの同時送受信

今回の試験内容、技術ノウハウをベースに小型化、低消費電力化を図り、商品化開発を進めていく計画です。 なお、本開発試作システムに関して関連パテントを多数出願中です。

*試作に利用したカーオーディオは、今夏発売の弊社「DPX−9100MJi」です。



★開発背景

当社はかねてより、主な事業であるホームオーディオ、カーオーディオ、通信機器を横串しで横断的に技術融合させて価値を創造し、進化した戦略商品の開発に取り組んできましたが、今回開発着手したブルートゥース利用のハンズフリーシステムはその具現化の一つとなります。

加えて無線技術に関しては各種トランシーバーを始めとして長年の実績があり、またGHz帯周波数も携帯電話、PHSにて手がけてまいりました。今後ブルートゥースは電話機やAV機器、情報通信端末、PC関連等への様々な応用展開が見込まれることから、まずは自動車室内での実施例として、カーオーディオと携帯電話とのリンクに目を向けました。



★Bluetooth「ブルートゥース」

免許不要の2.4GHzのISM(Industrial Scientific Medical)帯を搬送波周波数に使う双方向無線インターフェース技術で、最大伝送レートは1Mビット/秒、音声レートは64kビット/秒と速く、伝送距離は通常で約10m〜100m、音声チャンネルは最大3つ同時に確保でき、最大7台の機器と同時通信ができる規格です。今後最大伝送レートは2Mビット/秒となり、将来的には10Mビット/秒も検討されています。


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本件に関するお問い合わせ先

ケンウッド広報室  折原 TEL:03(5457)7120
FAX:03(5457)7110
E-mail: pr.qa@pr.kenwood.co.jp

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Updated 2000/05/25 (C) 2001 KENWOOD Corporation