ニュースリリース

米国衛星デジタルラジオ放送用受信機。
シリウスサテライトラジオ社と開発契約を締結
カーオーディオ事業の今後の展開に拍車

ケンウッド（社長：酒井田　格, 本社：東京渋谷）は, 今般、米国の移動体向け衛星デジタル放送会社シリウスサテライトラジオ（Sirius Satellite Radio）社（米ニューヨーク）とサテライト受信機に関して、正式に開発契約を締結しましたのでお知らせします。

★開発契約の趣旨 　今回の契約は、シリウス社が来年開始予定の衛星デジタル放送のサテライト受信機の開発契約です。役割としては、インフラの構築をシリウス社が進め、ルーセントテクノロジー社がチップセットを開発、ケンウッドが受信機開発を行います。放送開始は2001年3月からの計画で、今回の契約では期間内に試作機を開発し両者で技術評価を行い、引き続き時期を合わせて商品化に進む予定です。 　当社は創業以来、ラジオ受信技術には高い技術力を有し、デジタル放送関連についても既に欧州DABやIRDなどを開発、商品化しています。また近年、米国カーオーディオ市場でのシェアも高く、シリウス社からも当社独自の特長ある商品提供に関し期待されています。今回の契約を契機にさらなるカーオーディオ事業の拡大を図る意向です。なお米国では現在、地上波によるAM／FM放送のデジタル化（IBOC：In　Band　On　Channel）も計画されていますが、これに関しても開発に取り組んでいます。

★シリウスサテライトラジオの概要 　アメリカ全土をサービスエリアとし、衛星3基によるデジタルラジオで自動車等を対象とした有料放送です。放送番組は既存放送の置換えでなく、新規のサービスで合計100チャンネル（音楽番組50ch、ニュース、スポーツ、娯楽他50ch）からなり、受信料は約10ドル／月を予定しています。 　衛星はこの3月から順次打ち上げられ、2001年に放送開始、将来的にはセキュリティ、ナビゲーションなどのテレマティックサービスに対応したデータ放送も検討中です。