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ニュースリリース

<新製品案内>


欧州DAB受信機用キー部品:受信チューナーを大幅に小型化
4月から量産を開始。(従来比約1/3)

ケンウッド(社長:酒井田 格、本社:東京渋谷)は、このほど欧州のDAB(Digital Audio Broadcasting)用受信機のキー部品である受信チューナー(フロントエンド)を大幅に小型化、4月より量産に入る運びとなりましたのでお知らせします。


DAB Receivers



★今回開発の受信チューナー(フロントエンド)

 ヨーロッパのデジタルオーディオ放送の標準方式である、DAB受信機のキー部品である受信チューナーを大幅に小型化、世界最小でかつ高感度、低価格なDAB用チューナーとして開発・商品化を実現しました。

 回路構成としては、従来必要とされていた中間周波2段を1段に減らすとともに、ダウンコンバータ部、高周波部をそれぞれ1個の専用ICとし、加えてSAW(表面弾性波)フィルターの大幅な小型化により、従来比1/3の超小型化に成功しています。 今回開発の部品は、本年4月より量産に入る予定で、初年度5万台の生産(欧州にて)を計画しています。これにより、より安価なDAB受信機を市場に提供でき、DABの普及に一層の拍車をかけることが可能となります。


★背景と当社の取り組み

 デジタル放送は日本や米国を除く、世界30ケ国で放送サービス中あるいは試験放送を行っています。欧州のDABは世界で初めて実用化されたデジタル放送で、1986年に現在のEU(Eureka−147)にて開発がスタートしました。現在、受信機参入メーカーは欧州、日本他10数社ありますが、実際に商品化しているメーカーは数社です。

 当社はデジタル放送関連については、早くから開発に着手しており、1997年末にはDAB対応の初代モデル(カーオーディオ)を発売、1998年には第2世代機を商品化しています。さらに1999年には、BSデジタル放送用フロントエンドおよび移動体向けデジタル放送の受信システム(地上波と衛星波の自動切替)を開発、将来的にはホームAVシステムへの応用展開も視野に、関連機器の商品開発を積極的に進めています。

★主な仕様

  開発品 従来品
感度 BAND II -95dBm以下 -90dBm以下
BAND III -100dBm以下 -93dBm以下
L BAND -97.5dBm以下 -87dBm以下
寸法mm 75(W) x 35(H) x 11.2(D) 143.4(L) x 43.4(H) x 14.4(D)
部品点数 約250点 約470点
消費電力 220mA 400mA


本件に関するお問い合わせ先

報道・出版窓口: ケンウッド広報室  折原 TEL:03(5457)7120
FAX:03(5457)7110
E-mail: pr.qa@pr.kenwood.co.jp

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Updated 2000/02/28 (C) 2001 KENWOOD Corporation